【タイクツ・パレス】とは、いったいなんだったのか？/ 2018年の夏、宮崎に現れた真っ赤な宮殿についてのまとめ※動画もあるよ
個展【タイクツ・パレス】とはいったいなんだったのかをまとめておく回。
文章と写真と映像を楽しむエンタメ回。
※【タイクツ・パレス】とは、2018/8/1〜8/29にトマリアサミが宮崎市で行ったインスタレーション
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タイクツなのは
好きなことを
好きだと言えなかった
あの夏の私だった
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例えば私は宮崎の少し田舎で育ったが、楽しみなことといえば、友だちと100均の入り口にあるプリクラ機でプリクラを撮ること（ラクガキの制限時間60秒、真剣勝負。）と、年に一回行く家族旅行in福岡（キャナルシティで買ったアライグマの人形の名前はキャナちゃん、安易なネーミングだけど、とても大切にしていた。）
まぁ、なんというか、
ずっとずっと自分が、
退屈な宮殿に閉じ込められているお姫さまのようで（自分でお姫さまって(笑)）息が苦しくて、でも、ワクワクする世界はこの宮殿の外にきっとあるから、と信じることで毎日をやり過ごすことができる、そんな毎日。
やっと外の世界へ行けると、
大学は東京に進学。
たくさんの文字、広告、情報、デザイン、生き方、考え方、、、
喜び、楽しさ、
それだけじゃない、
傷つく感覚、
痛み、
これが好きだ / この人が好きだ と思う自分のセンスを
いつしか信じられなくなっていた
大人になればなるほど、
自分のセンスを笑われる / バカにされる恐怖 を
身をもって何度も体感するからだ
自分が信じるものをちょっとずつ軌道修正していく
傷つかずにいられる方法
オトナになっていく感覚
その感覚にも慣れていって、
そして疑いもなく身につけた“コモンセンス”
ワクワクを抱えた自分は
ふわりと跳ねて
いなくなってしまっていた
不意に
やるせない気持ちに不安になって、
どこかにあるはずのそれを
SNS、都心、旅、他人
外へ外へと探し回る日々
刺激的なアート作品や興味深い人に触れる
確かに、息がしやすくなる感覚が
はじまってきた
そんなある日
ニューヨークの路上で、
絵を売るおじいさんに呼びとめられて
自分の叔母が作るパイがヤバいとか
日本に行ったことがないから行きたいけど
先が短いよね？どう思う？とか
大統領と同級生で今もメールする仲だとか
とりとめのない話を長々と聞かされて
慣れない英語と夏の暑さに
頭がやられてもうこれ以上は無理だと
その場から立ち去ろうとした
その時、
こんなに大切なことを
サラッと言った
“自分の内側に集中しなさい、
無限に広がる宇宙は、
君のイマジネーションと
インスピレーションの中だけにあるの”
外へ、外へ、探して、探して、逃げて、逃げて、逃げて、
そして、
自分の中を初めて漁ってみた
ら、
こっちをみてる女の子たちがいた
もうずっとずっと前から
タイクツを持ち寄ってここに住んでいた
5人のシスターズ
末っ子 は必死に騒ぐ
“ちょ、お姉さま、
夏休みもう終わるっちゃけど！！！
暇すぎんけ？！ヤバくない？！
なんかつくらん？アート的なの。”
コンセプトは、
退屈なお嬢さま5人が
ヒマを持て余してつくるアート作品
真っ赤な宮殿は私の内側。私の信じる、私の好きなものたち
勇気をだして、“好き”のお披露目
宮崎でやる理由はあの頃の自分への再挑戦
誰が何と言おうと変えることのできない
自分のルーツに向き合いたい
“あなたの好きを、今日初めて、
あなたが認めよう”
私のセンスが誰かのイマジネーションとインスピレーションに繋がりますように。
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タイクツなのは
好きなことを
好きだと言えなかった
あの夏の私だった
2018年、平成最後の夏に、愛を込めて。
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【タイクツ・パレス】告知記録
インスタレーション（空間全てが作品）っぽいの、やります。やってみたいこと、全部やります。宮崎にいる方、近くを通る用事がある方、君はいったい誰だろう？って方、お誘いあわせの上、お誘いあわせしなくてもいいんですが、気軽にお越しください。そしてこの時点で協力してくれているすべての人たちに感謝です。
トマリアサミアートイベント
「タイクツ・パレス」
天井から100人超のコンフィデンス・ガールズドール
薔薇の宮殿キャンドルとイラストレーション
トキメキ夏のZINE・GRAFITI・SHOOTINGワークショップ
オリジナルグッズも初販売！
とにかくアナタに会いたい！来てほしい！
※入場無料/写真自由
※来場者限定ミニミニプレゼント（先着順）
日にち：2018/8/1(水)～8/19(日)
時間：１１：００～１９：００
（ワークショップなどにより変動あり）
場所：宮崎県宮崎市広島１丁目４－４鶴岡ビル１F
若草通抜けてすぐ、広島通り（あいあい通り）沿い
※こちらの個展は終了しています
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グッバイ・パレス
2018/8/27 トマリアサミ
